「CIDER RIOT!」はつくり手であるABRAM(エイブ)そのもの。私は彼の大ファンなんです」。
そう語るエクスポーター、マイケル・ウォルコットにサイダーの魅力を聞きました。

CIDER RIOT!
サイダー・ライオット

Michael Walcott
マイケル・ウォルコット
TRADE WATER (EXPORTER)


イギリス留学時にサイダーにハマり、学生寮でサイダーの試作も

―「CIDER RIOT!」の魅力を教えて下さい

私自身がサイダーをつくっているエイブの大ファンなんです。彼は生まれも育ちもオレゴン州のヤムヒルという田舎で、もともとりんご畑がたくさんあるところです。
「CIDER RIOT!」のデザインを見てもわかるとおり、彼は非常にパンクキッシュなものが好きなんじゃないかと思うんですね。黒いTシャツと黒いパンツ姿しか見たことがない感じ。グリーンデイぽい? そうかもしれません(笑)。そして彼はとてもファンキー。
「がんばれば、何だって自分で何でもできるんじゃない?」っていうDIY精神で、独創的なサイダーを生み出しているんです。

―エイブがサイダーづくりを始めたのはいつから?

彼は20代のころイギリスに留学していて、人々が日常的に飲むサイダーの魅力にハマったんですね。
「なんでこんなやばいものがアメリカにないんだろう?」。
アメリカの大学に戻ってきてから、カフェテリアから持ってきたりんごを使って、学生寮のクローゼットでサイダーをつくってみたそうです。変わっているでしょ? それから、自宅のガレージで本格的にサイダーづくりを始めました。
今はオレゴン州でちゃんと免許もとってビジネスをしていますけど、それに至るまでにすでに10年以上、サイダーづくりの経験があるんですね。
さらに彼はクラフトビールの鑑定士(利き酒のようなもの)の免許も持っています。

ネーミングやラベルにも遊び心を追求

―サイダーはどんな特徴がありますか?

味はドライが専門ですね。甘みがまったくないとはいえませんが、ドライでタンニンがあって、彼が出会ったイギリスのサイダーに近いものです。
一般的に飲みやすいと言われている、甘いりんごジュースがお酒になったようなサイダーとは少し異なります。例えば、この「NEVER GIVE AN INCH」。
メインはりんごですが、ブラックベリーとブラックカラント(カシス)を加えています。最初にベリー系の香りがするので、甘い味わいを想像しますが、とてもドライです。ブラックカラントのタンニンも効いていますね。
このほかに、通年でつくっているのは2種類。「everybody POGO」には、英国風サイダーの味わいとよく合うゴールディングスホップを使っています。オレゴンで有名なシトラス系ではなく、あえてこのホップを使うのが彼のこだわりですね。
もうひとつ「BURNCIDER」は、サイダー用のりんごをたくさん使ったものです。サイダー用とは生食用の甘いりんごではなく、ひと口かじったら「ペッ」と吐き出したくなるような、酸っぱいものですね。サイダーもタンニンの強い味わいになっています。

―アートワークも非常にユニークですね。

彼のつくるサイダーのラベルやネーミングには、一つひとつおもしろいジョークや意味が込められています。
例えば「POGO」は、ポートランドが拠点のサッカークラブ「ティンバー」のチームカラーです。エイブ自身もティンバーの熱狂的なファンなんですよ。「BURNCIDER」のラベルに描かれているのは、バーンサイドブリッジという有名な橋ですね。さらに、彼が最初にサイダーをつくり始めたガレージがあったのが、「BURN SIDE」という名前の道沿い。BURNSIDEのSIDEをCIDERにするという、ちょっとしたジョークがあったり。ラベルのデザインはすべて、彼の友だちが手がけています。

夏の遊び×サイダーを楽しむ「LEMMY’S SUMMER CAMP」

―ペットボトルのサイダーもあるんですね!

シーズナル商品は2リットルのペットボトルで出しています。ちょっとダサい感じもするけど、それがおもしろい(笑)。
ハイキングに行くときに、ポンとバッグに入れられるし、飲み終えたらコンパクトにつぶして持ち帰れる。彼が考えるサイダーとは、決して高級なものでなく、気軽に楽しんで飲めるものなんです。

もう一つ、おもしろい商品があります。この「LEMMY’S SUMMER CAMP」には、さっきみたいなジョークや仕かけが3つも含まれています。
1つは、レミーと聞いたらまず多くの人が思い出す、モーターヘッドというバンドのレミー・キルミスター。「ああ、あのやばいバンドね」って、ファンは取り込まれてしまう。さらに、材料の一つでもあるマイヤーレモンを略して、レミー。
あとちょっとした夏の遊び企画もあります。「LEMMY’S SUMMER CAMP」では布製バッジをつくっていて、例えば裸で泳ぐとか、花火をするとか、夏の遊びが全部で6種類描かれています。2リットルのペットボトルのサイダーを飲みながら、これらの遊びをしている写真を彼に送ると、そのバッジがもらえるんですよ。「キミはこのチャレンジを全てクリアできるか?」みたいな。そんなバカげたこと、誰もしないかもしれないですけど、こんな風にサイダーを楽しむところがすばらしいなと思いますね。

ビール×サイダーのカクテル「スネークバイト」がきっかけ

―マイケルさんが思うサイダーのよさとは?

正直いうと私はずっと、サイダーってビールが飲めない人が飲む、ちょっとかっこ悪い飲み物だと思っていたんです。それが、あるとき大好きなビール会社がサイダーメーカーとコラボしたんですよ。
それがCIDER RIOT!とGigantic Brewingだったんです。ビールとサイダーを割ったカクテルを「スネークバイト」っていうんですけど、それに出会ってからは、すっかりサイダーの魅力にはまっていきましたね。「こんなに美味しいのに、自分はなんてバカだったんだろう」と(笑)

―今後、日本ではどのような展開して行く予定ですか?

有)ファーマーズ青木さんに取り扱いを決めてもらったので、今後の流れに期待しています。日本でも多くの方にエイブのサイダーを飲んでもらいたいでね。
また、ぜひオレゴンにも遊びに来てください。サイダリーを巡るとすぐに分かりますが、サイダーの関係者はみんな競合でありながら、お互い助け合うくらい本当に仲がいいんです。横のつながりもすごくあって、そういうところも魅力だと感じています。

CIDER RIOT!
807 NE Couch St, Portland, OR 97232

問い合わせ:有限会社ファーマーズ

カテゴリー : STORY

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