チョーヤ梅酒株式会社と提携し、2016年7月から全国で販売した「2 TOWNS CIDERHOUSE」。
ハイクオリティな味わいを追求しながら規模を拡大し、いまやアメリカ西部クラフトサイダー部門でナンバー1の生産量を誇るビッグカンパニーです。
創業者の兄でもあり、現在ディレクターを務めるNelsにお話を聞きました。

2 TOWNS CIDERHOUSE
ツータウン・サイダーハウス

Nels Jewell-Larsen
ネルス・ジュエル・ラーセン

2つの異なる街に住む、3人の幼なじみがスタート

―「2TOWNS CIDERHOUSE」のストーリーを教えて下さい。

2 TOWNS CIDERHOUSEは、醸造を学んだ私の実弟リーと、グラフィックデザインが得意なアーロン、発酵学の修士を持つデイブの3人が立ち上げたブランドです。
「2TOWNS」の由来は、幼なじみだった彼らが異なる2つの街に住んでいたことからです。

もともと、弟のリーが趣味で小規模なサイダーづくりを始めたのですが、2009年の私の結婚パーティの際、自家製のサイダーをふるまってくれたんです。
それがお客さんにとても評判がよく、なかでも「このビール、誰がつくってるの?」と聞いてきたのがアーロンでした。
それから、リーとアーロンはタクシー修理会社裏にある小さなガレージを間借りして、トライアル用のタンク2つからサイダーづくりを始めました。もしこれが売り切れたらビジネスを始めようと。
当時はオレゴンでのサイダーのマーケットはほとんどありませんでしたが、なんと3カ月であっという間に売り切れてしまったんです。「これはいけるかもしれない」と、2010年から本格的にサイダーづくりを始めました。

―Nelsさんがサイダーと関わり始めたのは?

私は長い間、シリコンバレーにある会社のエンジニアをしていましたが、彼らがサイダーを始めた当時から、ビジネスアドバイザーとして関わっていました。
それから数年の間にサイダー市場が急速に盛り上がり、2TOWNSの売り上げもどんどん伸びていったので、本腰を据えてやっていこうとエンジニアを辞める決意をしました。
当時3人だったスタッフは今では38人。1万平米を超える醸造所も新たにつくり、順調に成長しています。

地元スポーツメーカーへの協賛やイベント企画も

―サイダー業界に入ってみていかがですか?

弟や友人たちと一緒に働くようになり、非常にダイナミックでワクワク感のある業界だと感じています。
今日この場に来ているサイダー関係者を見ればわかると思いますが、他のメーカーやインポーターなど、みんなファーストネームで呼び合うほど仲がいいですし、お互い助け合いの精神でやっています。
ほかにもおもしろいのは、2TOWNSはサイダーづくりだけでなく、地元のスポーツメーカーのスポンサーとなったり、地域のイベントを主催したりといろいろな活動を行っているところ。
参加者のみなさんは、もちろん2TOWNSのサイダーを片手に楽しむ。こういうローカルでアットホームな関係づくりも楽しみながらやっています。

―2 TOWNSのサイダーにはどんな特徴がありますか?

2 TOWNS CIDERHOUSEのサイダーは、すべて北西部でとれた新鮮なりんごを100%使用しています。
保存料や香料、濃縮エキスは一切使わず、一つ一つの過程にこだわります。
オレゴンで人気のあるクラフトサイダーの多くは、私たちと同じような哲学を持ってつくられていますね。
全米で大きなマーケットシェアを持つサイダー会社とは、つくり方も味わいも全く違うものだといえるでしょう。

りんごの味わいに合わせ、異なる白ワイン酵母を使用

―日本で展開する商品について教えて下さい。

チョーヤ梅酒さんというすばらしいビジネスパートナーに恵まれ、今年の夏から定番の2商品を展開します。
「BrightCider」は、とてもシャキシャキとして酸味のある青りんご、ニュートンピピンを中心に、その他数種類をブレンドしています。フルーティな香りを生かすため、白ワイン用の酵母を使用しています。
もう1つは「OutCider」。こちらは生食用としても親しまれているジョナゴールドと数種類をブレンドし無濾過で仕上げた、とてもコクのある味わいです。これに合わせて、BrightCiderとはまた異なる白ワイン用酵母を使っています。

―日本ではどのような反応があると思いますか?

私はこれまで日本には何度も来ていますが、香りやフレーバーを楽しむサイダーの文化は、日本人の味わいの好みに合うものだと感じています。
今回の来日は約3年ぶりですが、以前にはなかったクラフトビールのブームがきていて、サイダー人気に火がつくのにもそう時間はかからないと感じます。アメリカでも、まずはクラフトビールのブームがあって、その延長で昨今のサイダーブームに至っていますからね。
これから日本は、非常にファンタスティックな市場になるでしょう。一方で、日本でサイダーをつくるには、いろいろ課題はあると思います。日本はりんごの値段が高い。サイダーを1瓶つくるのには8~10個のりんごが必要なので、それでは原価がかなり高くなってしまいます。
サイダーには高品質なりんごが不可欠ですが、かといってあまり高すぎてもビジネスにならない。そこが北西部と違って難しいところですね。

グルテンフリーなサイダーが女性の支持を得る

―アメリカでサイダーはどのような人たちに好まれていますか?

もともとアメリカの建国当初、お酒といえばサイダーしかなかった。それが禁酒法によってサイダー用りんごがつくられなくなり、禁酒法の廃止後もビール人気に押されて、サイダーはすっかり飲まれなくなってしまいました。
その後もなかなか復活しなかったサイダーでしたが、「グルテンフリー」に注目した女性たちに支持されて、大きく発展しました。やはり、女性は健康コンシャスなものにいち早く目をつけますからね。また、グルテンフリーは、サイダーを一度も飲んだことのない人が、初めて飲むきっかけにもなります。今では男女比が半々くらいになりました。

オレゴン州中央部西部コーバリスに、2つの醸造所とサイダー専門のタップルームがある。ウィラメット川沿いで3年前から自主農園もスタート。りんごの木を年間700本のペースで増やしつつ、地元の農家のサポートも行う。

オレゴンサイダーと国内酒造メーカーのタッグはこれが初。
2016年7月から全国のイオンで販売(一部店舗除く)、取扱店を拡大予定。
AMAZONでも購入可能。
2 TOWNS ブライトサイダー/BrightCider 500ml
2 TOWNS アウトサイダー/OutCider 500ml


2 TOWNS CIDERHOUSE
33930 SE Eastgate Cir, Corvallis, OR 97333

チョーヤ梅酒株式会社

カテゴリー : STORY

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